HUNTER x HUNTER

【HUNTER×HUNTER】 イルミ=ゾルディックのキャラクター紹介&好きなシーンランキングベスト3

イルミ=ゾルディックについて

暗殺一家ゾルディック家の5人兄弟の長男であり、身長185センチ体重68キロと、すらっとしたスレンダー体型で黒髪ロングヘア―がトレードマークです。

 

感情の起伏が乏しく、表情の変化がまったく見られない為、能面や人形のような印象を与えるミステリアスの男性です。

 

第287期ハンター試験の合格者で、試験中は偽名を使った上に変装をし、正体を隠していました。

そんなイルミがハンター試験を受験した目的は、単純に殺し屋稼業を担うために資格が必要だったため。

ハンターになりたいわけではなかったのですね。

 

目的を遂行するためには手段を選ばず、暗殺の標的以外の人間を平気で利用し、殺害することに躊躇はありません。

とても冷淡でシビアな考え方の持ち主です。

究極のブラコン?

弟であるキルアを優秀な暗殺者として作り上げるために、どんな手でも使います。

 

キルアに戦い方を教えることはもちろん、キルアの存命を最優先させるために自身の能力を使って徹底的に仕込みます。

まず、イルミは「勝てない敵とは戦わない」という命令を込めた針をキルアに刺すのです。

それは、いずれ出会うであろう強敵や仲間になるかもしれない存在を前に、自身の存命のために戦うことを放棄して逃げ出し、最終的にはどんな形であれ暗殺者の道に戻ることを目論んだ上で、念を込めた針を打つという徹底ぶりです…

それも実の弟に…

 

また、キルアを単なるモノとして見ている節があり、感情や意思、友人を持つことすら否定しています。

それゆえに、キルアが心を許し始めているゴンを危険視するのですが、ゴンを獲物として好意を持つヒソカに手を出すなと言われているため、いまのところ静観を貫きます。

イルミはその逆に、ヒソカがキルアに手を出さないかどうか警戒をしているという、なんとも絶妙な関係を保っているのです。

ヒソカが冗談でキルアを殺すことをほのめかした際は「お前を殺すよ?ここで、今」と、遠くにいるキルアが勘づくほどの殺気を放ちながら言い放ちます。

 

本当にイルミとヒソカ以外成り立ちようのない絶妙な関係ですよね…

 

ここまで見るとイルミは極悪非道で残酷な兄のように見えますが、要所要所で深い愛情が垣間見える、なんとも形容しがたい歪んだ兄弟愛があるみたいですね…

 

キルアの為になら命を賭ける覚悟を持つイルミですが、キルア自身の意志や思想を完全に無視した、ひとりよがりで独善的な愛情なのではないかと私は思います。

 

イルミの考えと行動は理解できませんが、その気持ちは分かります。

でも、それにしてもいくらなんでもやりすぎすぎますね…

念能力

操作系能力者。

能力の名前は明らかになっていませんが、針や鋲に念を込めて、打ち込んだ相手を操作する能力です。

 

相手の肉体に刺して異常な変形をさせたり、自分の頭部に刺すことで変装することもできます。

短時間であれば針がなくても変装することが可能です。

また、脳に針を1本刺すことで他人を意のままに動かすことができます。

 

針からはイルミの強力なオーラが注入されるため、針を刺された人は「針人間」として、イルミの操り人形となります。

刺された人は廃人となってしまい、助かることはありません。

そのため、大量の手駒を手に入れることができます。

 

操作できる対象の多さから見ても、操作系能力の中では最強クラスの能力とも言えるでしょう…

 

針の種類や強度が複数あるのかいまだ定かではありませんが、キルアもイルミの針により操られた被害者の中の一人です。

キルアのイルミに対する異常なまでの恐怖心は、この針の影響や幼少期のトラウマが大きな原因なのではないでしょうか。

 

ここまで強力な念能力を打ち破ったキルアの思いと意志の強さには感服です…

イルミ=ゾルディックの好きなシーンランキングベスト3

第3位「お前はハンターに向かないよ。お前の転職は殺し屋なんだから。」

実の弟に向けて放つ言葉とは思えないほどの冷たいセリフです…

 

歪んだ愛情ではあるものの、キルアの命を守ることを最優先に考えているイルミだからこそ、弟の為を思った一言なのだと思います。

 

キルアの素質を買っているイルミは、一般の兄弟にはまったく理解できない感覚ですが、暗殺者として才能を発揮することが、キルアにとっての一番の幸せであると考え、そう信じているからこそ、洗脳して支配をするのですね…

 

愛と言ってしまえば確かにそうなのですが…

 

イルミの異常なまでの支配欲と独占欲が垣間見れるセリフです。

第2位「兄弟に資格がいるのかな?」

キルアに対するイルミの数々の行いを知り、ゴンがイルミに詰め寄ったときのセリフですね。

 

ゴンに兄貴の資格がないと言われ、平然と「兄弟に資格がいるのかな?」と言ってのけたイルミ。

ハンター試験を暗殺家業に必要な資格を取るために参加したイルミは、すべてを合理的に考える傾向があるようですね。

 

この発言の真意を私はいまだに判断し兼ねているのですが、兄弟という関係のとらえ方がイルミは根本的に一般的な考えとは逸脱しているのでしょう…

 

「友達になるのだって資格はいらない」とゴンはイルミを投げ飛ばしていましたが、このことでイルミはキルアに対する考え方が変わるわけではなく、純粋にゴンを危険因子だと考えます。

イルミの恐ろしさがより伝わるシーンだったのではないかと思います。

 

歪んでいるけど、本当にキルアを育てあげようとする強い意志がイルミにとっての兄弟の在り方なのかもしれません。

第1位「オレはキルアの心の中で生き続ける」

セリフだけで戦慄が走る、恐ろしい言葉ですが迷わず1位に選ばせていただきました。

 

ここまで読んでいただいた方には、すでに伝わっているのではないでしょうか?

イルミのサイコパスさが凝縮された、イルミの真髄とも言える名セリフだと思います。

 

弟に自分の持てる殺しの技術を継承し、そのキルアが死なないためにも、自分の念を込めた針を脳に刺し操るなんて、正気の沙汰ではありません…

そして数々のキルアを殺し屋に育て上げるべく洗脳する言葉を浴びせ続けたイルミは、たとえその肉体が朽ち果てたとしても、キルアが忘れられるわけがありませんよね…

 

ここまでのことをするのって、通常嫌いな相手や憎んでいる存在を対象にしてならまだ考えられるのですが、実の弟に対する愛が故というところが本当に恐ろしいところです。

 

対人間と思っていないからこそできることなのかもしれませんね。

 

キルアを自分のモノのだと思っているからこそ、大切にして手放さないようにするための執着するあまり蛮行とも言える行動や言動に出るのでしょう。

 

兄弟っていろんな形があるのですね…

イルミ=ゾルディックのまとめ

イルミの数々の蛮行を見ていくと、本当にキルアが気の毒で仕方がないのですが、この行動で言動のすべての原動がキルアに対する愛が故だと思うと少し複雑な気持ちになってしまう私がいます。

 

やっていることは決して許されることではないのですが、イルミサイドに立って考えてみると合理的かつ無駄のない計画と行動なのでないかと思ってしまいました。

 

ですが、キルアの気持ちや意思を一切鑑みない点が問題です。

そこにコミュニケーションがとれる、いわゆる一般的な兄弟の関係性があれば、少し未来は変わったのではないのでしょうか。

 

恐怖で人を支配して動かすのは、人間関係ではありませんしね…

 

念能力と相まって末恐ろしい存在のイルミから今後も目が離せません。