バイオーグ・トリニティ

【バイオーグ・トリニティ】3巻のあらすじ

この消滅は、誰かの恋の消失ー。

 

ウルトラジャンプにて連載されていた大暮維人先生の漫画、『バイオーグ・トリニティ』3巻のネタバレ記事です。

バイオーグ・トリニティ用語集

 

これまでのあらすじ

藤井と穂坂の融合は、いずれどちらかの人格が消滅する危険をはらんだものだと気づいた極子。

それは誰かの恋が消えてしまうってこと。

おまけに、世界はさらに理不尽な展開を用意していて…!?

恋する男子も女子も、負けんな!な第3巻!
(3巻より引用)

 

3巻のネタバレ

松蔭ちえり再来/黒幕判明

穂坂と同化したことで藤井の存在が希薄になったことを知った極子は、なんとか藤井の存在を強くする方法を探します。

 

同じころ、調布高校に以前蜘蛛になってしまった松蔭ちえりが現れます。

ちえりは自身の想い人のほかにスタイルの良い女子たちを次々に飲み込み、理想の体を手に入れようとしていました。

当然その行いは8号の目にとまることとなり、彼女をバイオーグ認定した8号は興奮気味に殲滅にかかります。

しかしバイオーグの首魁である委員長(ウラノス)がベルウッドを機能停止にし、またバイオーグハンター3号であるカラスマが8号を止めたために彼は刃を収めました。

 

ちなみにカラスマは藤井たちの同級生である”烏丸 戌吉(からすま いぬきち)”です。

スピカ襲来

8号は、ウラノスによって心臓をえぐり取られたベルウッドを搬送していました。そこへ7号も合流します。

 

そんな中、ベルウッドの心臓の中にウラノスからの挑戦状が入っていることがわかりました。

曰く

“来月までに調布中央高校に駐在するハンターは全員退去していただきます。尚、応じない場合は絶対等級マイナス1.0位上のバイオーグによって強制排除いたしますので、ご了承ください。”

 

念を押すかのように彼らの乗ったトラックをスピカが襲撃しました。

スピカの攻撃により7号のサポートシステムは破壊され、さらに間が悪いことにそこへ通りかかった藤井と極子も攻撃を受けます。

 

スピカは藤井の猫(コタロー)に強い執着を見せ、邪魔な2人を排除しようとします。

そのさなか、極子を助けるために無我夢中だった藤井はあろうことかコタローと融合します。

 

コタローの俊敏さで崩れそうながれきの中から極子を救い出しますが、猫を見失ったスピカは憤慨し、全力で藤井に向かってきました。

VS スピカ

ひとまず逃げることにした藤井たちはマンホールを使って地下へ潜りました。

しかし地面と同化することのできるスピカはなおも彼らを追い詰めます。

 

一方地上では8号がK・T爆弾で辺り一帯ごとスピカを消滅させる作戦を進めていました。

穂坂からその情報を聞き藤井は焦りますが、同時にスピカのクローン体に見つかってしまします。

8号を追い詰めたレーザーブレード付きの弾丸も、ダイヤモンドの乱反射を利用した防御に止められ返されます。

 

打つ手なしかと思われましたが、穂坂がある作戦を提案します。

 

藤井はコタローとの融合を解き、近くにあった掘削用のパイルバンカーと融合しました。

そして8号の投下したK・T爆弾の爆風を推進力としてスピカのクローン体を破りました。

 

難を逃れて極子と藤井は一息つこうとしましたが、スピカの本体が襲来します。

彼女は全身をダイヤモンドにしたことで爆撃を逃れていました。

 

スピカが彼らをバグ穴から吸収しようとしたために、藤井は極子だけを逃がし、ひとりスピカの中へ入りました。

スピカの過去/委員長の誘い

スピカの中には過去の東京の風景が存在していました。

すでにない街並みに藤井は違和感を覚えますが、横に立っていた穂坂にさらに驚きます。

 

疑問よりも感動が先に来たために、藤井は穂坂に抱きつきますが一蹴されました。

穂坂曰く、

 

スピカの正体は第1次バグ大戦で被災した少女です。

東京が敵国の巨大バイオーグに襲撃された時に、のちにスピカとなる少女は家族とともに防空壕に避難していました。

しかし敵国の空襲は3ヶ月に及び、避難していた人たちは次々と餓死していきます。

そして少女の悲しみがピークとなった時、彼女は周りの生きたいという意志全てを無意識に飲み込んでバイオーグとなりました。

加えて彼女は半径数百mの物質を全て吸収しており、それらが圧縮されたために彼女の体はダイヤモンドのように高密度結晶体となりました。

つまりここはスピカの中であり、バグ穴に吸収された物質はその中で元の姿に分離されるため、藤井と穂坂は並んでここにいるそうです。

 

精神世界を進むうちに、藤井たちはスピカ本体の襲撃に会いました。

しかし藤井はスピカの境遇を憐れみ、彼女を抱きしめて戦意を失わせます。一方穂坂はスピカの眉間に向けて銃弾を打ちます。

 

しかしその銃弾が何者かに止められました。

 

止めたのは藤井のクラスの委員長である浦野です。

彼の正体を知らない藤井は驚愕しますが、そんな彼を意に介さず浦野は藤井に語ります。

 

「あたしなら傷一つない体で……穂坂君を藤井君の「外」に出してあげられる」

「おいでなさいよ こっち側に」

第3巻 完

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