道具名:『くろうみそ』
(てんとう虫コミックス「ドラえもん」8巻より)
道具の説明:
このみそをなめると、日常の行動に困難・面倒、つまり「苦労」が生じる。
この苦労のレベルは、みそをなめる量で決まり、多いほど大変な苦労をする。
それを乗り越えた先に「喜び」や「達成感」を感じ、成長できる!?
ドラえもんに「くろうみそ」という話がある。
達成感を得るためにこの味噌を舐めると苦労する事がたくさん起こるという秘密道具。
今でも思い通りにならない事や達成出来ない事があるとこのくろうみそを思い出して諦めず、達成した時はその喜びを噛み締める事にしている。 pic.twitter.com/Gd7B0S0U1T— ハルSK (@asutoro2701199) February 23, 2019
『くろうみそ』を使ってみると…
怠け者キャラが定着しているのび太くん。
案の定、本は開いていますが、ぼーっと机に向かったまま、時計ばかりを気にしています。
そのまま勉強には全く手が付かず、1時間経って、「はいっ終わり!」(笑)
早速遊びに出かけようとするのび太くん。
その一部始終を見ていたのび太パパは呆れつつ、『苦労の大切さ』を我が子に説教します。
説教シーンはなんと2ページ分!
のび太くんには珍しく、パパの話に心打たれたようで、奮起し、「自ら苦労し、それを乗り越えること」を目指すのでした。
そこでドラえもんのポケットから出てきた道具が『くろうみそ』です。
これをなめたのび太くんは、目の前のお菓子を食べようとしますが、、、
① ママから食べる前の手洗いの指示
② 手洗い用のせっけんがなく、ママからおつかいの指示
③ パパからおつかいついでに、パパの知り合いの家からゴルフバッグを取って来るように指示
、、、と「お菓子を食べようとしただけ」なのに、次々に課題がのび太くんに積み重なるのでした。
他にも、せっけんを買いに来た薬局が臨時休業中だったり、帰りの道中向かい風や砂嵐が吹いたり、、、
散々な中、ようやく帰宅し、やっとありつけたお菓子。
しかし、あれだけの苦労を経ての見返りがお菓子だけ。
割りに合わないと納得のいかないのび太くんなのでした。
※その後、パパも『くろうみそ』を、しかも大量になめ、のび太以上に苦労(笑)
『くろうみそ』の感想!
本来、ひみつ道具というのは、便利なもの・メリットのあるもののはずですよね。
しかし、今回の道具は自ら進んで「苦労」を増やす『くろうみそ』。
一見、デメリットしかないものように感じますが、のび太パパがのび太くんを奮起させたように、
「子育て・教育」の面としては、子どもたちをたくましく育てる隠された傑作なのかもしれません。
もしかすると、22世紀の保育園や学校では『くろうみそ』を使った授業や部活動があったのかも!?
本話が気になる方は、てんとう虫コミックス「ドラえもん」8巻をぜひ読んでみてくださいね。