金色のガッシュ!!のストーリー及び設定を解説します。
第4回は最終章“クリア編”です。
概要
魔界の王の特権
ファウードを魔界へ帰してから少し経った頃、ガッシュの本に魔物の数が残り10体となった旨が示されました。
加えて、魔界の王になった時の特権が記載されます。
ーー現在、魔界のすべての住人は魂だけの存在になっている。次の魔界の王になったものは、これらの魂のうち”残したい魔物”だけを選択することで、残りの魔物を消滅させることができる。
独裁的な権利にガッシュたちは戦慄しました。
襲撃されたアース
ファウード編の後、アースはエリーの体を気遣いつつも戦いに勝ち残っていました。
そんな彼らのもとへ、禍々しいオーラを放つ魔物”ゴーム”が襲来します。
基本的に“魔界の王を決める戦い”はバトルロワイアル形式であるため奇襲は常套手段であり、アースたちも急な戦闘には慣れています。
しかし、空間を割いて現れたゴームの奇怪さに彼らは圧倒され、開幕から全力で向かいました。
アースは”3つの奥の手の一つ”を戦闘開始直後に放ちましたが、ゴームの呪文により消し飛ばされてしまいます。
その後も奮闘を続けましたが、最高呪文すらゴームには届かずアースは敗北し魔界へと帰り、ゴームは異空間へと消えていきました。
アシュロンの来訪
ガッシュたちのもとへ”竜族の神童”アシュロン(人型)が来訪し、戦闘を申し込んできました。
一目で彼の強さを感じたガッシュと清麿は、警戒しつつも戦闘を受けます。
アシュロンの攻撃は基本技すら高い威力を誇り、ガッシュは苦戦しました。
アシュロンはある程度のところで戦闘をやめ、自分がガッシュの強さを計るためにやってきたことを伝えます。そして、以前自分が出会った”魔界の脅威”についてガッシュに伝えます。
魔界の脅威
その脅威とはクリアという1体の魔物です。
アシュロンは以前クリアと出会い、敗北寸前まで追い詰められながらも逃げることができたそうです。
その中でアシュロンはクリアの目的を知りました。
クリアはアシュロンに、自分が『魔界を滅ぼすために生まれてきた存在』であると宣言しました。
つまり、”魔界の王の特権”を用いて自分以外のすべての存在を消し去り、最後は自分も自害するつもりなのです。
クリアの凶悪な思想と力を危惧したアシュロンは、クリアを討伐するための仲間を募ることにしました。
クリア vs ブラゴ / アシュロンの戦い
ガッシュたちに上記の旨を伝え終わったころ、アシュロンがクリアの存在を感じます。
クリアの標的はブラゴでした。
アシュロンはガッシュたちを連れて、クリアと戦っているブラゴのもとへ急ぎましたが、ブラゴはすでに敗北寸前まで追い詰められていました。
ブラゴがクリアに止めを刺されるギリギリのところで、アシュロンが間に合います。
ガッシュとアシュロンは共闘し、クリアを相手にしますが力の差は歴然でした。
ガッシュの呪文はことごとくあしらわれ、バオウ・ザケルガすら消し飛ばされました。
クリアの思想が理解できないガッシュは、彼と問答をします。
互いの主張を理解しあうことはできませんでしたが、クリアは対極にある自分とガッシュを面白いと感じました。
戦いの中で、とうとうアシュロンの本に火の手が回りました。
アシュロンは最後に捨て身で攻撃をする構えを見せ、それを見たクリアは逃走しようとします。
やりきれないガッシュたちを尻目にクリアは悠々と去ろうとしましたが、隠れていたブラゴがクリアを止めます。
こうしてアシュロンの最後の一撃は、クリアを貫き致命傷を与えました。
しかしクリアはしぶとくも生きており、ゴームを呼び出し戦線を離脱します。
とはいえ傷の修復にかなりの時間がかかるようで、
クリアが再始動するまでの10ヶ月がガッシュたちに残された最後の時間となりました。
そしてガッシュたちはデュフォーの助言のもと修行し、クリアに対抗するための力を発現させるのでした。
キャンチョメ vs ゴーム
修行の成果が最初に表れたのはキャンチョメでした。彼が身に着けた力は強大なようで、スパーリングとして行ったガッシュとの戦闘で、バオウ・ザケルガを破ったそうです。
そしてこの力をぶつけられた魔物がゴームです。
各記事で説明しているようにキャンチョメのミリアラル・ポルクやシン・ポルクはゴームを蹂躙しました。
しかしフォルゴレの奮闘もありキャンチョメは自らの行いを恥じ、ゴームと和解します。また、始めゴームに襲われていたパピプリオもゴームの友達になりました。
そんな和やかな場が、遠方から放たれたクリアの攻撃によって荒らされます。
『シン・クリア・セウノウス・ザレフェドーラ』がキャンチョメとパピプリオの本を燃やしました。
決戦
修行を終えたガッシュたちがクリアのもとへ向かう最中、回復したクリアもまた、2つの『シン・クリア・セウノウス』を使いガッシュたちを追い詰めます。その中で、
『ザレフェドーラ』がティオを
『バードレルゴ』がウマゴンを魔界へ帰しました。
かけがえのない仲間を失いつつもガッシュはクリアのもとへたどり着きます。
またブラゴも戦場に現れ、ガッシュとブラゴは共闘してクリアに立ち向かいます。
修行の成果は目覚ましく、アシュロンですら倒せなかったクリアをガッシュたちは追い詰めます。
そして『ジオウ・レンズ・ザケルガ』がクリアを貫いたとき、クリアはついに最高呪文『シン・クリア・セウノウス』を放ちました。
この呪文に対抗できる術は『バオウ・ザケルガ』以外ありませんが、言いようのない不安を感じた清麿はバオウの使用をためらっていました。
しかしほかの対抗手段は存在せず、清麿はバオウ・ザケルガを唱えシン・クリア・セウノウスを圧倒します。
バオウに押され、徐々に崩壊していくシン・クリア・セウノウス
そんな中クリアはひそかに笑みを浮かべていました。
そしてシン・クリア・セウノウスの仮面が砕けた時、邪神とさえ形容できる姿態をしたクリア・ノートの本体が現れました。
絶望
完全体となったクリアにガッシュたちはなす術もなく打倒されました。
完全体は肉体そのものが”消滅のエネルギー”を持っているため、攻撃が通りません。
清麿はありったけの心の力を込めて、弱点と思われる場所にバオウ・ザケルガを打ち込みましたが、返されました。
絶望漂う戦場にクリアの笑い声が響きます。
そして、なおも立ち上がるガッシュにクリアが止めを刺そうとしたとき
ガッシュの魔本が金色に輝きました。
金色の魔本
ガッシュは最後まで戦い続けます。それはクリアへの怒りでも自分のプライドや欲のためでもありません。
ガッシュは全ての魔物たちのために戦い続け、立ち上がり続けました。
その姿は魔界のすべての魔物が見ており、自分たちのために戦うガッシュを王と認め、ガッシュの魔本を金色へと昇華させたのでした。
色々候補があって、その上でめっちゃ考えたんだけどやっぱりガッシュ。クリア編でダニーが出てきた時の鳥肌よ。 pic.twitter.com/pSE6bnbaXk
— けん@青コアのバトルスキー (@CPmaster_ken) February 10, 2020
金色の魔本にはすべての呪文が示してあり、また心の力が無尽蔵にあふれ出します。
ガッシュは魔物たちの力を借りクリアを追い詰め、最後は”ベルの雷”でとどめを刺しました。
シン・ゴジラって聞くとガッシュのシン系呪文思い出してしまう pic.twitter.com/czj7sD1Rau
— るいん (@Ruin_Vivi18) April 13, 2016
戦いが終わって/別れ
クリアを倒した今、残っている魔物はガッシュとブラゴだけです。
彼らはいったん各々の国へ帰り英気を養います。
そして清麿の卒業式が終わったころ、ガッシュとブラゴは王を決めるための最後の戦いを始めました。
互いに譲らず拮抗した戦闘になりましたが、最後はガッシュが勝利しました。
それと同時にガッシュは『王の権利』を与えられ、魔界へと帰りました。
その後
王となったガッシュには『王の特権』が与えられます。
しかしガッシュはこれによる選別は行わず、すべての魔物を生き返らせました(無力化されたものの、クリアですら新しい肉体を与えられています)。
それぞれの多忙な日々の中でガッシュと清麿は、戦いの中で自分が得たかけがえのないものを実感します。
そしていつかお互いに立派な姿になって再開することを誓って、それぞれの道を進むのでした。