道具名:『百鬼線香』,『説明絵巻』
(藤子・F・不二雄大全集「ドラえもん」17巻より)
道具の説明:
『説明絵巻』には、「百鬼夜行(妖怪による深夜の行進)」の挿絵(説明)が書いてある。
『百鬼線香』の煙を、ろくに使われず捨てられた”道具”にかけておくと深夜にそれらを捨てた者のもとへ現れる!
今夜7時は『ドラえもん』! https://t.co/jLidsF9mDI 新製品が出るとすぐ買い替えるんだ!と自慢するスネ夫。腹が立ったドラえもんは「百鬼線香」を使って、捨てられた電化製品や家具をおばけにするが… #ドラえもん pic.twitter.com/wPklGWVqOE
— 【ドラえもん公式】ドラえもんチャンネル (@doraemonChannel) July 29, 2016
『百鬼線香』,『説明絵巻』を使ってみると…
お金持ちのスネ夫くんはのび太たちに、まだ使えそうな大量の家電を目の前にして、「これらを全て捨てる」と言い張ります。
なんでも、スネ夫の家は「新製品が出たり、少し調子が悪くなるとすぐに買い替える」とのこと(驚)
もったいない!
と、みんなは声を揃えて言うのでした。
そんなスネ夫をこらしめようと、立ち上がったのび&ドラちゃん!
四次元ポケットから出てきたのは、『百鬼線香』と『説明絵巻』でした!
『説明絵巻』には、物(カマとかザルとかの古い道具たち)が化けた怖ろしい妖怪が描いてあります。
早速、『百鬼線香』の煙をスネ夫廃棄の家電の山にかけていきます(たっぷりと)。
これで、深夜になったら絵巻に描いてある通りに「”家電オバケたち”の百鬼夜行」が始まることでしょう!
(「百鬼夜行」とは元々、古くから伝わる”妖怪による深夜の行進”のこと)
“スネ夫の怖がる顔”を楽しみにしながらのび太・ドラえもんは、オバケ行進が始まる深夜2時を待ちます。
しかし、捨てた張本人のスネ夫ハウスには一向に”家電オバケたち”は現れず。。。
その代わり、野比家に向かって大行進している”家電オバケたち”を発見!(驚)
それもそのはず!のび太はスネ夫家電に煙をかけた後、自宅に線香を持って帰ってしまっていたのです!
ドラちゃん曰く、
“家電オバケたち”は線香が立っている場所に来る!
とのこと(笑)
急いで、家に帰るのび&ドラ!
そこに待っていたのは、
“家電オバケたち”が、野比家で「掃除・洗濯・炊事」を勝手にどんどんやり始めている!
という光景でした!
思わぬまさかの形で「全自動家事システム」を作り出した野比家なのでした(笑)
『百鬼線香』,『説明絵巻』の感想!
今回は運良く(?)良い方向に働いてくれた家電妖怪たちでしたが、本来は”怖ろしい道具”ですね!
しかしこのお話は”おもしろい・楽しい”だけでなく、藤子・F・不二雄先生が
“もったいないという考え”ひいては”エコロジーへの強い意識“
を読者に伝えたかったのではないかと予想します。
現代では確かに”たくさんの物”が”簡単に”入手できます。
しかし今こそ『百鬼線香』に見習って、環境を想い、物を長く大切にしていきたいですね!
たまには”こわ~いお話”も読んでみたい方は、藤子・F・不二雄大全集「ドラえもん」17巻をぜひ!