炎炎の消防隊226話のネタバレ感想です。
「自分の末路を忘れたのか」という紅丸の一言がきっかけで始まった彼と火鉢の昔話。
そこでは紅丸がやった喧嘩について火鉢が怒っており、「大馬鹿野郎」と言って蹴り飛ばしていました。
その後、紺炉なりの火鉢の想いを伝えますが、それが火鉢の耳に入り教え方について2人は対立。
最後に火鉢は「浅草を仕切るには大馬鹿野郎しか務まらない」と言ってキセルをふかせていました。
226話では、あることがきっかけで紅丸は成長します。
果たしてそれは何か?
226話ネタバレ
消防官と火消しの違い
自分たち火消しは消防官とは違うことを紺炉に話し始めた火鉢。
彼曰く、消防官は神(太陽神)の御加護で焔ビトの命を奪う。
一方、火消しは自らがその責任を追う必要があるので、自分の手で焔ビトの命を奪うと考えていました。
だからこそ、火消しは“大馬鹿野郎”にしか務めることができないと考えていました。
紅丸の弱点
“日輪”が撃てない紅丸。
命を奪う覚悟・重みをわかっているものの、覚悟が紅丸にはないので、“日輪”を撃つことができないと火鉢は理解していました。
しかし、それでも妻に先立たれてしまい子供がいない火鉢は紅丸を拾って彼に跡を継がせようとしていました。
しかし、火鉢は紺炉にこのことを内緒にするように指示。
なぜなら、“日輪”を撃てたら自分の口から何かを言おうとしていたからでした。
9568人
焔ビトの鎮魂にきた火鉢たち火消し隊。
今回焔ビトになったのは節子。
彼女の倅は鎮魂しないでほしいと必死に説得しますが、彼の頼みを断ります。
そして、彼を紅丸に押さえつけさせて焔ビトとなった節子を倅の前で一撃で鎮魂しました。
この時、倅は泣いていましたが、それと同時に火鉢を憎むような表情をしていました。
その後、帰宅した火鉢は紅丸に“9568”が何の数字かを問いますが、これは今まで浅草の火消しが鎮魂した焔ビトの数でした。
今回で9569人となり、火鉢にとって今回が278人目。
彼は今まで奪った命を背負い続けてこれからも鎮魂すると宣言しました。
背負う覚悟
これからも鎮魂は続けますが自分の代はいつかは終わってしまうので、人の死を背負う覚悟を紅丸に早く持ってほしいと思っていた火鉢。
そんな彼は紅丸に「“日輪”を背負う覚悟ができるまで帰ってくるな」と言いました。
追い出された紅丸は瓦屋根の上から浅草を見ながら考え事をしていました。
“日輪”を背負うには相応しくないと思っていた紅丸。
「浅草は俺の町だ」
火鉢にこれ以上背をわせるわけにはいけないと思った彼の目には覚悟が宿っていました。
火鉢に迫る凶刃
紅丸がやっと覚悟を決めたことを知った火鉢。
しかし、彼に教える際にいつも以上に話してしまった自分を“大馬鹿野郎”と言って後悔していました。
その後、道を歩いていると背後から誰かが迫ってきて火鉢の背中を刺します。
火鉢を刺した人物。
それは焔ビトとして鎮魂された節子の倅でした。
226話感想
原国主義だからこそ第7消防隊にはシスターがいないと思っていたのですが、鎮魂した命を背負うという考えが理由だったのですね。
そして、今まで何も説明せずにただ暴力を振るっていた火鉢がついに紅丸に教えるためにちゃんと語って説明。
それだからこそ彼に想いが伝わって火消しとして成長させることができたと思います。
続いて、鎮魂した節子の倅に刺された火鉢。
これが彼が亡くなってしまった理由に違い無いと思います。
さらに、これが失った命を背負った者の“末路”なのでは無いかと思います。
ちなみに、火鉢がドッペルゲンガーとして現れた理由を今回読んで考えてみたのですが、生前に何かを言おうとしていたのでそのことを告げるのと、紅丸の“日輪”を喰らって成仏(?)したいという想いがあると思いました。