HUNTER x HUNTER

【HUNTER×HUNTER】クロロのキャラ紹介&好きなシーンランキングベスト3

クロロについて

悪のカリスマ的リーダー

悪名高き幻影旅団の団長を務める、知性とカリスマ性と残忍性を兼ね備えた、

HUNTER×HUNTERの作品内でも、敵ながら高い人気を誇るキャラクターです。

 

鋭い思考力と洞察力、それに加えて高い戦闘能力を兼ね備えています。

 

クロロは普段は髪をオールバックでビシッとまとめていて、

全身黒ずくめという出で立ちと相まってヒール感全開なビジュアルなのですが、

たまにそのオールバックを下ろしているときがあるんです。

それがまた少女漫画に登場できそうなほどのさわやかイケメン感があり、

そのギャップに卒倒する人が後を絶たないという情報も耳にしました⁽私情報です)

 

そんな私が本作品で一番好きなキャラクターでもある

クロロ=ルシルフルをご紹介していきたいと思います。

HUNTER x HUNTERのネタバレ一覧

幻影旅団団長

幻影旅団とは、主に窃盗と殺人⁽稀に慈善活動もする⁾を目的とする危険度Aクラスの賞金首の集団です。(クモという通り名で呼ばれています)

 

原則として頭である団長に手足である団員が従って行動をするのですが、

生存の優先順位は団長ではなく旅団そのものであるとされています。

 

そのため、団員は全員、死に直面しても動揺や混乱を見せず、

旅団さえ存続できれば自分がどうなろうと二の次であると考えていて、

団長であるクロロもその例外ではありません。

 

団長のクロロは旅団の創立時に

「頭が死んでも誰かが跡を継げばいい」「場合によっては頭より手足の方が大事な時もあるだろう」

と語っており、この当時からクロロは自分の命よりも旅団の存続を優先させる方針を掲げていました。

 

所属メンバーには、0番と1~12番の団員ナンバーが入っている12本の脚の蜘蛛の刺青が、体の何処かに彫られています。

旅団のメンバーになるには、現役団員を倒した後に入団の意志を示すか、欠員時に団員からの推薦がある事が必須条件となります。

 

また自分の情報が漏れることは死を意味するため、団員それぞれが他のメンバーにも明かしていない切り札を隠し持っており、隙のない強い結束で結びついる旅団です。

熟練ハンターでも迂闊に手を出せません。

そんな旅団を率いるクロロのカリスマ性は、最大の魅力の一つです。

サイコパスだけど仲間思い

クロロは冷徹な性格で、邪魔をするものは容赦せず利用・排除を行います。

 

闇のオークションで高値で売買される少数民族クルタ族⁽クラピカの出身種族⁾が持つ

「緋の眼」に手に入れる為に幻影旅団総出でクルタ族を皆殺しにし、その挙句に、眼球をくり抜いて持ち去るという残忍かつ非道な行為も平然とやってのけます。

ちなみに、緋の眼は盗んだ宝物の中でも特にお気に入りだったようです。

 

また「何故関わりのない人間を殺せるのか」というゴンの問いに対して

「関係ないからじゃないか?」と事もなげに答えるサイコパスなクロロですが、

クラピカに敗れたウボォーギンの死に際しては、涙を見せて

「暴れる」ことが好きだった彼への弔いとして、

ヨークシンシティに集まっていたマフィア達を文字通り「暴れる」ことで壊滅させました。

 

そんな面を持つクロロなので、旅団内での彼の信頼は非常に厚く、旅団のルールに背いてでも彼を助けたいと願う団員は多いです。

 

団員同士での揉め事はコイントスで解決するなど、あらかじめ衝突を防止するためのルールが定めるなど、輪を重んじる姿勢を随所に感じます。

 

また、クロロは博識で知的なキャラクターで大の読書好きです。

いつも何らかの本を読んでいることが多く、そのジャンルは多岐に渡り、「ボボボーボ・ボーボボ」を読んでいたこともあります。⁽20巻の扉絵⁾

念能力

盗賊の極意(スキルハンター)

他者の念能力を盗み、自分の能力として使うことができる、盗賊のクロロならではの能力です。(元ネタはFF9主人公の技)

盗んだ能力は具現化した本「盗賊の極意」に封じ込められ、

盗まれた相手はその能力を使えなくなります。

(『基礎を含めた念自体が使えなくなる』のか『発だけが使えなくなる』のかは明かされていない)。

 

能力は盗賊の極意を右手に持ち、使う能力のページを開いた状態にしなければなりません。

また元の能力の使い手が死ぬと、盗んだ能力のページは本から削除され使えなくなります。

 

盗まれた念能力を取り戻す方法は、除念を含めて明らかにはなっていません。
またクロロ自身も最近まで把握していませんでしたが、奪った能力が「死によって より強まる念能力」だった場合、例え能力者が死亡しても本の中に記録されたままとなります。

 

そして現在、暗黒大陸編で「盗賊の極意」に付属する、栞のテーマ(ダブルフェイス)という新たな能力が初登場しました。

具現化した栞を「盗賊の極意」に挟むことで、挟んだページに記録されている能力を本を閉じた状態でも維持・使用できる能力です。

これは、栞を挟んだページの能力と開いたページの能力を併用することも可能なのです。

この能力により「盗賊の極意」最大の欠点であった「片手が使えなくなる」という

デメリットが解消され、体術が大幅に向上しました。

また、能力を併用することにより様々な強力な戦術が実現可能となりました。

 

と、もう最強じゃないですか…

一体彼はどこまで強くなるのでしょうか…

クロロ=ルシルフルの名シーンランキング ベスト3

第3位「いないよ、そんな奴は」

ヨークシンシティでは世界最大のオークションと、犯罪組織による闇のオークションが存在していて、地下競売は世界中のマフィアが仕切っています。

そんな地下競売のお宝を、幻影旅団が丸ごとかっさらいにいきます。
しかもなんと、オークション会場のお宝を正面から盗もうとするんです。

しかし何者かがあらかじめ品を移動せていたらしく金庫の中には何もありませんでした。

 

そこでその計画を唯一知る旅団メンバーの中に裏切り者がいるという団員ウヴォ―の言葉に

「いないよ そんな奴は」と即答します。

 

仲間を信じて疑いすらしないクロロが、かっこよすぎました。

あの状況下でそう即答できるのは、よほど信じきっていないととても言えないですよね。

第2位「ウヴォーさん、聞こえますか?オレ達からあなたへの鎮魂曲(レクイエム)です。」

こちらもヨークシンシティにて放たれた名言です。

念能力を身につけたゴン一行や、クラピカが所属するノストラードファミリーをはじめとする様々なマフィアンコミュニティーの猛者たち、そしてその暗殺の為に派遣されたゾルディック家⁽キルアの家族)も登場するという、会場は文字通りの大乱闘が起きます。

 

そんな中、旅団メンバーに派手に暴れるように指示したクロロは、

暗殺者の一人を始末した後に窓を開けて外で抗争が行われている方を向き、

この抗争自体を鎮魂曲として、クラピカに敗れたウヴォーへと送ったのです。

「ウヴォーさん、聞こえますか?オレ達からあなたへの鎮魂曲(レクイエム)です。」

と。

外の戦いを音楽に見立ててなんと指揮をするんです。

仲間思いなクロロが垣間見える、そしてなんともオシャレでかっこいい演出に、

「団長ついていきます。」

となった瞬間でした。

いつ見てもかっこいいです。

 

第1位 幻影旅団結成当時に旅団⁽クモ⁾の大原則を話すクロロ

すごく悩みました。

私の中でクロロを語るのに欠かせない大切なシーンなので、第1位に選ばせていただきました。

冒頭でクロロの紹介をするときに一部触れているのですが、すべて書き起こしていきます。

 

「オレが頭で、お前たちは手足。手足は頭の指令に対して忠実に動くのが大原則だ。」

「が、それは機能としての話で生死の話ではない。」

「例えば、頭⁽オレ⁾が死んでも誰かが後を継げばいい。場合によっては、頭より足の方が大事な時もあるだろう。」

「見極めを誤るな。オレの命令は最優先。だがオレを最優先に生かすことはない。」

「オレも旅団⁽クモ⁾の一部。生かすべきは個人でなく旅団⁽クモ)。それを忘れるな。」

 

集団のリーダーが自ら「自分の命は最優先ではない」と言うところがかっこよすぎます。

様々な作品の中で、常に自分の命を第一優先に考えていてその為には仲間の生死は厭わない、ワンマン思考の敵サイドのリーダーってたくさん見てきませんでしたか?

クロロにはそんな概念を、根本から覆されました…

ただの敵、悪、という認識で見ることができず、むしろその定義すらわからなくなるぐらい、筋が通っている理想のリーダー像をクロロに感じました。

回想シーンとして登場するのですが、私はここが本当に大好きです。

クロロ=ルシルフルのまとめ

知的でいつも冷静、鋭い洞察力に思考力、高い戦闘能力を兼ね備えているクロロ。

敵として相対すると、無慈悲で冷酷で、目的の為には容赦なく他人の命を切り捨てるその姿は、忌むべき存在であることは間違いありません。

 

しかし、作中で時折垣間見える仲間への思い、信じると決めたら疑うことすらもしない、仲間を絶対的に信頼し、仲間の為に涙するクロロの姿を見ると、どうしてもただの「敵」という対象としてみる事ができない自分がいることに気づきます。

仲間に対してはとことん利他的で、自分の命にもこだわらないリーダーなんて、ついていくしかないですよね。

 

HUNTER×HUNTERは、主人公のゴンの成長とそのひたむきさが見ていて気持ちが良い作品ですが、クロロのような知性と狂気が共存した魅力的な悪役が登場する事で、より面白さを増していると思います。

冨樫先生、是非定期的な連載を期待してお待ちしております…