はじめに
暗黒大陸編の核を担っている「カキン王国」ですが、王子の人数は14人と多く、その生い立ちも含めると複雑さを極めます…
そこで、王子の名前や序列、念能力、物語における立ち回り等、詳しくご紹介していきたいと思います。
私見も多々盛り込んでいきますが、これさえ読めば連載の再開にいつでも備えられるはずです!
カキン王国の王位継承者
カキン王には8人の正妻がおり、14人の正室子(王子)がいます。
表向き正妻には序列がなく、子の性別も通常の王位継承順位に影響しないため、子供は全員王子と呼ばれ、生まれ順に「第〇王子」と呼ばれます。
そんな14人の王子のうち王座につくのは、たった一人です。
そこで王子たちは王位継承戦を行い、最後の一人となれば晴れてカキン国王になります。
一方、王位継承戦に参加しない王子は、王子としての誇りと自覚がないと見なされ処刑されます。
ですので、生きるためには参加が必須となります。
14人の中で国王になる者以外は全員命を落とす、継承する為には最後の一人まで生き残る、これがルールとなります。
そのため、王位継承者を巡る戦いは熾烈を極めます。
血の繋がりのある兄弟とは思えない、人間のエグさが凝縮された場面となること必至です…
念獣
寄生型の念で守護霊獣とも表現します。
カキン王国の王家に代々伝わる壺中卵の儀⁽こちゅうらんのぎ⁾という念能力でもあり儀式
でもあるもので、壺の中に王子たちがそれぞれ血を注ぎ、王になりたいという意志を念じることで、念獣を生み出すことができます。
子孫を反映する為に初代国王が発案し、遺したものと言われているそうです。
念獣はそれぞれの王子に憑りつきオーラを糧に成長していくため、それぞれの個性がよく現れた念獣へと変化していきます。
しかし王子たち自身が作り出した念ではないため、自らの意志で念獣を動かすことはできず、王子たちからは視認できないようです。
主人である王子を守護、補佐するための存在のため守護霊獣とも表現するわけなのです。
念獣は念獣同士殺し合わず、念獣が憑いている人間を直接攻撃しないというルールがあるようです。
これまでの念の概念と少し違いますよね。
念獣というワードと、それぞれの王子の個性を反映した念獣が王子を守護する為に憑いている念であり、自身の意志で動かすことができないという点を抑えた上で読み進めていくと理解しやすいかと思います。
王子
第1王子 ベンジャミン(ウンマ王妃)
ツンツン頭で目つきが悪く、かなり強面な印象です。
首が太くがっちりとした体格で、ライオンを生身で絞殺せるほどの強靭な肉体を持ちます。
ベンジャミンは感情的でキレやすい性格ですが、冷静な一面もあり、部下のアドバイスを真剣に聞くこともできるので、ただの傲慢な王子というわけではなさそうです。
力だけで権力を誇示するタイプの王となれば、恐怖政治となりそうですね…
念能力「星を継ぐもの⁽ベンジャミンバトン⁾」
ベンジャミンに忠誠を誓った部下が死んだ時、その能力をベンジャミンが受け継ぎます。
能力を受け継いだ時には、ベンジャミンの手の甲に星のマークがつきます。
ただし、カキン王国軍学校を卒業し、ベンジャミンの施設兵所属という条件があります。
念獣について
念獣は、エイリアンのようなトカゲのような大きな歯茎を持ち、主人動揺同様強靭な肉体を持っています。
詳しい能力は明かされていませんが、側近によると次の王にふさわしい念獣であるとのことです。
第2王子 カミーラ(ドゥアズル王妃)
本当にカキン国王の血が入っているの?と思うほど、美しい外見の持ち主です。
お姫様のような流麗な容姿と反して、一人称は「カミィ」という、可愛いギャップの持ち主です。
念能力「百万回生きた猫⁽ネコノナマエ⁾」
詳しいことは明らかになっていませんが、具現化系・特質系の念能力だと考えられています。
この能力は、カミーラが死んだ時に発動します。
カミーラの念獣が、カミーラを殺した相手を殺し、その生命力を吸い取ることでカミーラが蘇生するという能力です。
かなりチートな能力ですよね。
死なないことが最低条件の王位継承戦には、かなり有利なのではないでしょうか!
念獣について
そんなカミーラの念獣は大きな樹のような見た目をしています。
殺気だつと房のような部分から恐ろしい顔が出てきますが、その能力の詳細は明らかになっていません。
操作系の能力であると考えられていますが、カミーラは念獣のことを信用していないようでした。
第3王子 チョウライ(トウチョウレイ王妃)
坊主なのかハゲてしまっているのか、つるっとした頭に色黒肌の小柄な男性です。
個人的に目つきが非常に怪しく、腹黒そうな印象を受けました。
基本的に争いごとを好まない性格なので、第1王子ベンジャミンより話のわかる人物だと言われています。
マフィアのシュウ=ウー家と繋がっているようで、底の知れない人物であることは間違いないようです。
念獣について
念能力や名前は明らかになっていませんが、具現化系の能力の念獣を使います。
その姿は無機質な円盤型なのですが、顔のような部分があります。
一定の条件を満たすことで発動することができ、この念獣からは一日に1回コインが出てきます。
このコインが能力発動に大きく関わっているようですが、これもまた詳細が明らかになっていません。
未知な能力だけに、戦い方が難しいですよね…
第4王子 ツェリードニヒ(ウンマ王妃)
ベンジャミンの実弟にあたります。
肩まで伸ばした長髪にヒゲがトレードマークな、アウトローな印象を与える出で立ちです。
ベンジャミンとは全然似てませんね。
知的で博識なツェリードニヒですが、気に入った女性を見つけては生きたまま拷問や解体をし、それを芸術と呼ぶサイコでクレイジーな人物です。
その変わった嗜好と念能力を駆使した上で、王の権力を手に入れたら、恐ろしい王国になりそうです…
念能力「刹那の10秒」
自分の周辺の未来を第三者の視点で見ることができ、最初の10秒間はツェリードニヒの意識だけが動いています。
10秒先の未来を見続けることも可能です。
念獣について
2体の念獣を操り、嘘をついた人間には2回警告をし、3回目には人間じゃない他の何かにすることで、手駒にすることができます。
心理的に揺さぶりをかけることに長けている念能力ですね。
第5王子 ツベッパ(ドゥアズル王妃)
カミーラの弟にあたります。
おかっぱ頭にメガネをかけた、かなり怪しい見た目の人物です。
姉がカミーラだなんて、誰も信じられないのではないでしょうか。
常に冷静沈着で、厳しい意見を言うことも多い現実主義な性格の持ち主なので、上位3人の王子の性格を鑑みて、彼らが国政を担うことを危惧しています。
見た目に反して、まともな常識人タイプなのかもしれません。
念獣について
念能力は明らかにされておらず、巨大なカエルのような見た目の変化系能力の念獣を操ります。
能力を発動するにはパートナーが必要なようで、共存型とも言えます。
ツベッパの自分を過信しない慎重な性格が影響しているのか、とても堅実な能力の念獣なようです。
第6王子 タイソン(カットローノ王妃)
小柄でおかめのような顔が特徴的な年齢不詳の女性です。
自分の護衛をイケメンで統一しているからなのか、いつも笑顔が絶えない一度見たら忘れないような独特な存在感を放った出で立ちです。
そんなタイソンはタイソン教の開祖で教祖であり、全人類がタイソン教の信者になったとき、真の世界平和が訪れると信じ、説き伏せています。
自身の霊獣を天使のような姿をしていると信じているところも含め、脳内お花畑で夢見がちな少女のようですね。
怖いもの見たさで国政を覗いて見てみたい気もします…
念獣について
念能力は明らかになっていませんが、放出系の念獣を扱います。
小型の爬虫類のような見た目をしていますが、タイソン本人は天使のような姿をしている守護霊獣だと思い込んでいました。
小型爬虫類の群体を放出する能力で、その母体は巨大なハート形をしています。
第7王子 ルズールス(ドゥアズル王妃)
カミーラとツベッパの弟にあたります。
アフロをツインテールにしたような奇抜なヘアスタイルにひげが特徴的です。
それにしても、ドゥアズル王妃から生まれた兄弟たちの容姿、似てなさすぎます。
ルズールスは度々だらしない一面を描かれたり、カキン王国のヤクザとも繋がりがあるようなちょっとやんちゃな役回りです。
あまり頭がよくないという自覚があるようですが、第4王子のツェリードニヒからは馬鹿にされていました。
念獣について
念能力は詳しく明かされていませんが、具現化系の念獣を操ります。
標的の欲望を具現化することで罠を張り、その欲望が満たされることでその能力が発動できる、反強制的な能力のようです。
甘い蜜を吸わせて確実に仕留める、最小限の労力で戦える念能力ですね。
第8王子 サレサレ(スィンコスィンコ王妃)
サレサレはふくよかな体型の持ち主で、お世辞にもイケメンとは言えない出で立ちですが、いつも美女をたくさん侍らせています。
人は見た目で判断できませんが…
サレサレは口がうまいのか、王子という肩書を利用しているのか…
母親に頼る若干マザコン気質のようですが、王位継承戦には興味がないようで、今後の動向に注目です。
念獣について
念能力は明らかになっていませんが、操作系の念獣を操ります。
無数に口のついたボールのような形をしていることが特徴の念獣は、サレサレの近くで煙を吐き出しています。
どうやらその煙で多くの人間を操り誘導できるようです。
使い手と使い方次第では、血を流すこともなく争いにピリオドを打つことができそうですよね。
第9王子 ハルケンブルグ(ドゥアズル王妃)
カミーラ、ツベッパ、ルズールスの弟にあたります。
顔は第1王子のベンジャミンに似ている気がします。
ホイコーロの遺伝なのでしょうか?
ようやく血の繋がりを感じる容姿のキャラクターがここで登場しました。
念能力
念能力は名前や系統は明らかになっていませんが、自ら出ているオーラを矢に変化させて放つことができる能力です。
その能力から、ハルケンブルグのアーチェリーの腕前は相当なものであることが分かります。
念獣について
そして操る念獣は相互協力型の強化系のようで、羽の刻印を持つ者の能力を上げることができるようです。
狙った獲物は確実に射止める、かなり手ごわい念能力の使い手ですね…
第10王子 カチョウ(セイコ王妃)
第11王子のフウゲツとは双子です。
ボブヘアーが特徴で、髪が明るい方がカチョウです。
妹のフウゲツと違いとてつもなく口が悪く、かなりわがままな性格をしています。
念獣について
念獣の能力名は「2人セゾン⁽キミガイナイ⁾」です。
2人の内どちらかが死ぬとその者の姿になり、もう一方が死ぬまでそばで護ります。
相互協力型の具現化系の能力のようですね。
それにしても冨樫さん、欅坂46ファンすぎてちょくちょく曲名や振り付けが登場するのが、同じ欅坂46ファンとして嬉しさでいっぱいでございます。
名前と能力どちらを先に決めているのか気になるところです…
第11王子 フウゲツ(セイコ王妃)
カチョウの双子の妹です。
黒髪ストレートのボブヘアーが特徴的で、清楚な印象で少し気弱な印象を受けます。
カチョウの暴君のような振る舞いを受けてしても、姉を慕っているところが不憫に思ってしまいました…
念獣について
「魔法の抜け道⁽マジックワーム⁾」という念獣を使い、カチョウとの相互協力型で具現化系の能力のようです。
カチョウと2人でワンセットで力を発揮する念能力と、カチョウの性格と相まって、フウゲツはサポートする役回りに立つことが多くなるのでしょうか…
この2人のうちどちらかが国王になる事は難しそうな気もしますね…
第12王子 モモゼ(セヴァンチ王妃)
まだあどけなさの残る少女ですが、その所作と言葉遣いはお嬢様そのものです。
美しいい容姿におしとやかさを兼ね備えたキャラクターです。
念獣について
モモゼの念獣は巨大なハムスターのような見た目をしているのが特徴です。
モモゼの「おヒマ?」という問いかけに対し、「ヒマ」と答えてしまった者に念獣を寄生させることができるようです。
なかなか「ヒマじゃない」とは会話的には答えないので、ほぼほぼ誘導尋問ですよね…
自分自身こそが王の器の持ち主であると思っており、物事を俯瞰で見ています。
おしとやかな佇まいに自分が王になると信じて疑わない気の強さのアンバランスさに、底知れない恐ろしさを感じるのは私だけでしょうか…
第13王子 マラヤーム(セヴァンチ王妃)
まだ幼い少年で、常にハムスターを持ち歩いています。
警護人のビスケに肩車をしてもらうほどに幼い少年が、王位継承戦の渦中の中にいるとは…
念獣について
ドラゴンのような姿をした念獣を使い、マラヤームの精神状態によって能力が左右されるようです
一方通行ですが、移送することができる能力のようです。
能力をはじめ伸びしろも含めて未知な部分がありすぎて、王位継承戦にどう絡んでくるのか今後の展開から目が離せませんね。
第14王子 ワブル(オイト王妃)
まだほんの赤子でしかなく、意思決定を母のオイト王妃が代打しています。
念能力や念獣などまだなにも明らかになっておらず、年齢的に考えると現段階で最も生死が危ぶまれる存在です…
ワブルの警護人の中にはクラピカもいますが、王位継承戦開始早々にワブルと二人きりになってしまうとこまでしか、ワブルの情報は明かされていません。
ここまで紹介した王子の中で、唯一そのビジュアルや念能力の全貌も明らかにされていないとこともふまえて、ジョーカー的な存在なのではないかと私は推測しております。
まさかの赤子が一番強い念能力を持ち生き残ったとしたら、ダークホースすぎて番狂わせには申し分がないですよね…
母のオイト王妃が意思決定の代打をしているところも非常に怪しいポイントですよね。
相互協力型の強大な念を互換して操るとしたら、赤子だからという理由で王位継承戦から漏れてしまうこともないですし。
わざわざ赤子として登場するところもますます怪しく感じてしまうのは、私の深読みのしすぎでしょうか?
新情報が明かされていくことが待ち遠しいです。
カキン王国王子のまとめ
カキン王国には8人の正妻からなる14人の異母兄弟の王子がおり、生まれた順番で第〇王子と呼ばれています。
同じ母親から生まれてきた兄弟もいますが、容姿があまり似ていないので顔で一致させるのは至難の技かもしれません…
念能力や念獣の詳細がほぼ明らかになっておらず、予想をつけるのも今の段階では難しいのではないかと思います。
すでに、念能力と念獣どちらも手にしている者もいますが、全員にその資格があるのかも読めないところですね。
個人的に、生まれた順の早い王子の能力と念獣が強力な感じがしますが、第14王子ワブルのような赤子も王位継承戦に参戦している以上、何かしらの波乱があるのではないかと期待しています。
冨樫先生の連載再開が待ち遠しい限りですね!