ランウェイで笑って

【ランウェイで笑って】123着目ネタバレ感想! 誓い

テルミからの条件をクリアして、無事にコレクションへの出展を決めた育人たち。

一方、綾野遠はー

ランウェイで笑ってのネタバレ一覧

 

 

ランウェイで笑ってのネタバレ

 

これは、育人と美衣がバックを提出する少し前の、綾野遠のお話

 

取材

綾野遠の事務所では、取材の準備が整った。

残り3件の取材と、プロモーションの撮影・・・

もう少し宣伝したいね

 

そんな事を考えていたら、ドアをノックする音が聞こえた

 

「お待ちしてました。どうぞ奥へ」

 

担当者を部屋の奥へ通す

 

「こんな駆け出しのブランドを記事にして頂けるなんて光栄です」

 

僕の言葉に、担当者は何食わぬ顔で返事をする

 

「いえいえ。あの綾野麻衣さんのお子さんで、今1番注目の若手デザイナーですから」

 

その言葉を背中越しで聞く

 

・・・は?

 

振り返って思わずー

 

「それって、僕への取材じゃなくて、ばあ様に取材って事?」

 

でもすぐに笑顔をつくる。

 

「なんて、冗談ですよ。何でも聞いてください」

担当者は、申し訳無さそうに何度もうなづいた。

 

 

ばあ様と僕

 

椅子に座って、取材をはじめた

「遠さんにとって、麻衣さんの存在はどう影響がありましたか?」

 

「ばあ様は、僕自身ですよ」

僕はハッキリと答えた。

そして、逆に聞いてみた。

 

「インタビュアーさん、ばあ様のブランドってどんな印象?」

インタビュアーの彼女は、一生懸命考えながら言葉に出した。

 

いびつ・・・というか」

捻れてたり歪ませたり左右非対称の服が多いんだけど、麻衣さんのセンスで何故かカッコよく見える・・・

服の芸術・・・みたいな

 

そうー ばあ様ら既存の服は興味がない。

 

作りたいものだけを作って

指図も受け付けず

結果でねじふせる。

 

「カッコイイよね」

僕はそう答えた

 

刻まれたんだ

そういう背中が‘デザイナー’で、デザイナーのあるべき姿なんだって。

 

でも・・・

‘ 僕ならもっとできる ’だった。

 

ばあ様のようなデザイナーになるつもりで

ばあ様よりいいデザインをかける僕

あれ・・・

自分が作りたいものを作るエゴイストが‘ デザイナー ’なのに、ばあ様の後を継ぐって何?

 

矛盾してる。気持ち悪い・・・

でも僕は拾われて、ばあ様の所有物で縛られてー

 

どうしたらいいの?

 

色んなことを思い出す

ばあ様に言われたあの言葉

「まだデザインが私の真似っ子ね」

 

 

「遠さん・・・?」

彼女に声をかけられて、取材中だった事を思い出した。

 

「ごめんね、昔の事を思い出すと、ナイーブになっちゃって」

 

その後少し取材を受けたけど、少し席を外させてもらった。

 

 

自分が作りたい服を作る人間

それがボクのデザイナーという概念

 

ゆえに、決して

自分より他人を優先する人間はデザイナーじゃない

だからボクは、育人に才能がないって言ったんだ。

なのに・・・

「ボクと何が違うんだ」

 

 

 

決意

 

僕はテルミに電話をかけた

「シャルロットのラスト1着、作り直させて欲しい

 

 

ばあ様を超えるチャンスはあと合同展示会しかない

アプロを叩くんだ

サブラインなんかに負ける訳にはいかない

 

キャンパスの前に立って、筆をもつ

決意と、アプロへの想いと、宿敵への想い。

全てを1着に込めてー

 

前哨戦は、TGC

潰そう

‘ デザイナー ’に誓って。

 

 

123話のまとめ&感想!

 

 

今回は、遠の思いがよく分かるお話でした。

ずっとばあ様のそばにいて、ばあ様の影響を受けてきて、デザイナーというものを叩き込まれてきた。

ばあ様より、ボクのほうができる

ボクはばあ様の真似っ子じゃない

そんな思いから独立したけど、どうしても付いてくる「親の七光り」

きっと彼は、綾野麻衣の孫としてでは無く、1人のデザイナーとして、

「綾野遠」として認めて貰いたかったんですね。

そして、そのためにアプロに負けられない。

何より、育人に負けたくない。

 

そんな葛藤や熱い想いが、ヒシヒシと伝わって来ました。

応援したくなりますね。

 

決意を込めて作り直す、ラストの1着。

モデルがシャルロットということもありますが、どんな服を作るのでしょうね。

単純に、楽しみです。