ネフェルピトーについて
最近のみのりはネフェルピトー pic.twitter.com/STyyWUktIy
— koudai. (@bass_koudii) September 26, 2020
王直属護衛軍キメラアント
ネフェルピトーは、作中のキメラアント編に登場するキャラクターです。
キメラアントとは、他の生態を持つ生き物を食べることで、次世代にその特色を反映させることができ、それにより繁殖するという特殊な生態を持つ蟻です。
特に栄養価の高い人間を好んで食べるので、のちに人間世界を脅かす驚異的な軍団となっていきます。
様々な種族の生物を食するので、見た目はもはや虫の姿を留めていない者もいます。
ネフェルピトーも、猫のような見た目をしています。
女の子みたいな見た目ですが、一人称は「僕」で、性別に関しては、ファンの中でも物議を醸しています。
性別という概念がそもそもないという意見もあるので、よりその存在のミステリアスさを引き立てています。
ちなみに、私は一人称の「僕」を聞いて、「あ、男の子だったんだ」といった感じで、特になんの疑問も抱かずにそのまま落ち着いています。
無邪気だからこその残酷さ
ネフェルピトーはそのネコのような見た目通りの気まぐれさと、楽しいことにはとことん夢中になってしまう内面を持っています。
その反面興味のないことは徹底的に無関心です。
興味本位で人間の体を改造したり、おもちゃのように操り人形にします。
ゴンのハンターのお手本ともいえる存在の熟練ハンターのカイトですら、子供の相手をするかのように遊びながら戦い、最終的には操り人形にしてしまいます。
壊れたらまた直せばいいと、まさに人間という生き物をおもちゃとしか思っていない無邪気さが、本当に怖すぎました…
それにより、ゴンに強い怒りを抱かせ、仇となる存在になるんですね。
そのかわいいらしい見た目に反する圧倒的な強さと、相手に痛みを与える事に躊躇する様子や他者の命に対する敬意という感情を知らない残酷さが、私たち人間と根本からすべてが違い、より恐ろしく不安感を煽ってくるキャラクターです。
ですが、軍の王であるメルエムには強い忠誠心を持ち絶対的に服従しています。
これによりメルエムの強さと絶対的な権力が、より鮮明に描かれているように思います。
念能力
特質系能力者で、自身の念能力を確かめる為に水見式を行ったところ葉を枯らすという、いまだ見たこともない、なんともおどろおどろしい結果が出ました。
そんな非常に不気味で強いオーラを持つネフェルピトーは、ハンター会長のネテロも遠巻きに一目見るだけで「あいつ、ワシより強くね？」と弱音を吐かせるほどの強さです。
その円はなんと最大直径２㎞にも及ぶという、とんでもない強さの持ち主です。
傀儡師の姿をした念人形を相手にとり憑け操作することを得意としていて、
一度に何体も操ることができ、人形に任意のセリフを喋らせることもできるのです。
玩具修理者（ドクターブライズ）
外科医姿の念人形を具現化して、肉体の修復と改造をさせます。
(死人は腐敗しないように作り直すだけで、蘇生はできません。)
その念人形は発動させた場所から移動できず、20メートル以上離れられません。
全オーラを集中させないと扱えないので他の能力と併用できず、ピトー自身もオーラを纏うことができません。
黒子舞想(テレプシコーラ)
バレリーナを模した念人形を具現化し、ピトー自身を糸で操らせて戦います。
全力で戦うときに発現させる能力で、なんとその能力は発動してから攻撃まで0・1秒を切るという、とんでもない速さなのです。
ネフェルピトーの好きなシーンランキングベスト３
第３位「うんっ僕ちょっと強いかも♡」
好きなシーンというと若干語弊があるのですが…
HUNTER×HUNTERの作品中でも3本の指に入るぐらいのトラウマを与えられたシーンです…
ゴンの父親のジンの弟子であるカイト。
ゴンがハンターを目指すきっかけにもなった一流のハンターでもあるカイトが、首だけの姿になって登場するというあのショッキングなシーンに、恐怖心に苛まれました。
得体の知れない圧倒的強者の存在を認めざるを得ません…
これから巻き起こる戦闘の壮絶さは、容易に想像ができます…
第２位「なんでも、なんでも言うことを聞くから！」
このシーンはたくさんの驚きがあって印象深いです。
ついにゴンとネフェルピトーが再会し、ゴンがカイトの復讐を果たす機会が訪れるのですが、肝心のネフェルピトーはというと、王メルエムの命により、コムギという少女を治療しているところだったんですね。
恩人を操り人形にされ、強い怒りを覚え復讐を誓いようやく再会した仇が、なんと自身のオーラを纏うこともせず、一心不乱に治療をしているという…
恩人を操り人形にした宿敵が、丸腰で人間を治療しているだなんで…
気持ちの行き場が…
それはもう、ゴンはとてもとても怒り狂います…
それでも、王に絶対的な忠誠心を持つネフェルピトーは治療をやめることができません。
ですがゴンの強い思いと絶対に曲げない信念を感じ、存在そのものが王メルエムの脅威になり得ることを感じ、ゴンに治療が終わるまで待ってほしいと、必死に懇願するのです。
あの、猟奇的で残酷なネフェルピトーが、敵にへりくだって必死に懇願するだなんて…
王メルエムへの計り知れない忠誠心を感じると共に、カイトをあんな目に合わせた憎むべき敵なのに、
「ゴン、ちょっと待ってあげて」と思ってしまう、ネフェルピトーの切実さを感じました。
第１位「殺されるのがボクで良かった…‼」
やはり、これですね。
ゴンとの戦いでの、ネフェルピトーの最期の言葉ですね…
カイトはすでに死んでしまっていて、ネフェルピトーは死んでしまった人間の蘇生ができないということを知ったゴンは、覚醒してしまいます。
ゴンはとんでもないオーラと毛量を見せつけてきます。
これですべてが終わってもいいというありったけの思いを込めて、自身に厳しい誓約と制約を与えたゴンに、あのネフェルピトーはたったの２発でやられてしまうんですね。
それだけゴンが覚醒していたというのもあるのですが、なんともあっけなさすぎませんか？
と、思っていたら、ネフェルピトーは事切れる前に自身の最後で最大の念能力を発揮し、その念は死後にも残り続け、死んだピトーを戦わせるのです。
ネフェルピトーの王への忠誠心、最期の瞬間まで王を守る楯となるべく、戦い続けました。
その際に、自身を滅ぼしたゴンの拳が王に向かわずに、自分を殺す為に振るわれた事に安堵して逝くのです…
さすが王の直属護衛軍…
最期の瞬間がなかなか悲惨だったこともあり、健気に思ってしまう自分がいました…
ネフェルピトーのまとめ
ネフェルピトーってこの人？(そしらぬ顔) pic.twitter.com/NRemtLF3rP
— わしぼん@ポケモンGO (@GOGOWashiborn) September 28, 2020
初登場の瞬間から、その見た目からは想像もつかないほどの、得体の知れない圧倒的恐怖感を与えてくる、その残虐さと鮮烈な異常さを放つ、キャラクターでした。
とにかく、念能力に使う人形から何から何まで不気味すぎて、私は終始怯えながらキメラアント編を読んでいました…
ですが、後半になればなるほど、王を守りたいという思いの強さと、王の事をいつも第一に考えて身を捧げる忠誠心に、私の心の内も複雑な動きになってきました。
もちろんカイトにしたことや、ゴンの気持ちを思うと、倒すべき敵だとは十分に理解しているつもりのですが、腕をなくしてでも王の為に働きたいというその健気さに、あの壮絶な最期に、同情してしまう自分がいました…
あのネテロ会長にも強いと言わしめるネフェルピトーの、強さとサイコパスさと健気さの絶妙なバランスが、敵ながらも人気を集めるキャラクターの所以なのではないでしょうか。
現在まで覚醒状態のゴンと闘ったのは、ネフェルピトーだけです。
名実ともに伝説の存在と言えるかもしれませんね。
