192話では炭吉の記憶で縁壱が見せてくれた”日の呼吸”によって正しい型を覚えた炭治郎。
縁壱が見せてくれた型は十二個。父・炭十郎が待っていたヒノカミ神楽の型も十二個。
そして透き通る世界で見た無惨の姿を見て炭治郎は確信します。
「恐らく十二の型は繰り返すことで円環を成し十三個目の型になる」と。
「心を燃やせ」と自分を鼓舞し、炭治郎の怒濤の攻撃が攻撃始まりました。
「十二個の型を繋いでみせる」と決心した炭治郎。
果たして193話で炭治郎は12個の型を繋げることが出来るのでしょうか?
そして禰豆子は到着するのでしょうか??
193話のネタバレ
扉を開ける者
十二個の型を繋げようと鬼のような剣幕で刀を振りかぶる炭治郎。
そんな炭治郎を見ながら無惨は攻撃を繰り出しながら冷静に考えていた。
『死の淵を垣間見た生き物はより強靭になる事を私は知っている』
そう、自分がかつて死の淵を体験したように・・・
『死を回避する為に通常生きて行く上では不必要だった感覚や力の”扉”が開かれるのだ』
『この“扉“を開けぬ者は死に 開いた者は――』
技を繰り出す炭治郎に対し無惨は思考を続ける。
炭治郎は妹の力に頼らず自分の力で赫刀を顕現させていた。
『死の淵で”扉”を開いたか』
そしてこれまでの柱達との戦いを思い出す。
他の柱達もそれぞれのやり方で赫刀を顕現させていた。
彼らも死の淵で”扉”を開いたのだ。
『だが』
今まで冷静な表情をしていた無惨が眉間にシワを寄せる。
『及ばない』
『遠く及ばないのだ お前たちは”あの男”には』
思い出したくもない因縁の継国縁壱の姿が脳裏に浮かぶ。
『”あの男”の赫刀は 斬撃は こんなものではなかった』
夜明けまで1時間
炭治郎は必死の表情で型を繰り出す。
『日暈の龍・頭舞い』
『火車』
日暈の龍・頭舞いによって繰り出された日の龍が無惨を包む。
『6つ繋がった』
『”やっと”半分』
険しい顔の炭治郎。
頭部の腫れも然ることながら腕の血管も浮き上がっている。
果たして十二個全ての型を出し切る事が出来るのか。
無惨の脳と心臓はぐるぐると動いている。
威力を増す攻撃に押されて胴まで刃が届かない。
日の呼吸を使い続ける炭治郎の肺や四肢は悲鳴をあげている。
全身に血を送る心臓は今にも破裂しそうだ。
夜明けまでまだ一時間”も”ある。
炭治郎にはそれがとても長く感じる。
右足を踏み込んだ際、遂に足の力が抜けよろめいてしまう炭治郎。
『!!』
すぐ後ろにジャンプして攻撃を避けながら無惨との距離を取る。
『集中しろ』
『今この瞬間の一秒以外考えるな』
自分を鼓舞し無心で剣を振るう。
『夜明けまでの一秒を繰り返せ』
『幻日紅』
『灼骨炎陽』
攻防の中で
段々と疲弊する炭治郎を見る無惨。
技の精度も落ちてきている。
赫刀が消えるのも時間の問題だ。
『所詮はこの程度なのだ』
無惨は思う。
『当然だ』
『“あんなもの”然う然う生まれてなるものか』
再びあの忌々しい縁壱が脳裏に浮かぶ。
怒りから無惨の攻撃の威力が増し、背中と腿から生えた触手が炭治郎を襲う。
体を裂かれ、炭治郎は血を吐く。
更に無惨の触手がトドメを差そうと炭治郎に襲いかかる。
しかし、後ろにジャンプして回避!
そして逃さんとばかりに空中の炭治郎の首を目掛け触手が襲う!
が、何とかギリギリで首を動かし攻撃回避!
そんな攻防の最中
『?』
無惨は唐突に「違和感」を感じた。
『何だ?』
炭治郎の動きは精彩を欠いていて遅い。
人間ならば動いた分の疲労が足枷となるのに…
『何故私は疲弊しきった手負いの人間に止めをさせない?』
無惨は悟る。
『違う 私も弱くなっているのだ』
『そうでなければ一対一でここまで時間はかからない』
一対一で二度もトドメを刺し損ねるなんてそう考えなければ有り得ない状態だと分析する。
原因は…珠世?
そう違いない。
きっとあの女に違いない。
『取り込んだ珠世の細胞に吐かせる』
無惨は攻撃を繰り出しながら意識を自分の中へと移動した。
違和感の正体
違和感の正体を探るべく自分の体内に意識を飛ばした無惨。
左手から珠世を頭を呼び出す。
「お前に使った薬は人間に戻すもの」
「それと…」
そう言いかけ珠世はニヤリと不敵な笑みを浮かべる。
「言わない」
「無駄に増やした脳味噌を使って考えたらどうだ?」
グシャ
無惨は珠世の頭を勢いよく握り潰した。
その握り拳を見つめながら取り込んだ珠世の細胞に残る記憶を読もうと試みる。
『この女童磨が喰った毒使い…?』
珠世の記憶を通してどこかの研究室で愈史郎と顕微鏡で何かを覗く胡蝶しのぶが映し出される。
「薬は複数のかけ合わせにしましょう」
「分解されることは前提で進めるべきです」
何と珠世たちとしのぶは共同で薬の開発を行なっていたようだ。
無惨を人間に戻す薬は、効かなかった場合残った薬がより強力に作用するよう細工を施されていた。
そしてもう一つの薬は…なんと
“老化の薬”
顕微鏡を覗きながらしのぶは驚きの事実を話す。
珠世が作ったこの薬なら、“1分で50年無惨を老いさせる”ことができるのだと。
!?
驚きの事実、そして困惑
取り込んだ珠世の細胞を通して見た衝撃の事実を知った無惨。
『私は老化し続けていたのだ』
全てを悟る無惨。
老化の進行を喰い止める為に自らの力を削がれ、柱たちや炭治郎の始末に手こずったことにも合点がいく。
珠世が薬を打った時間を逆算する。
『4時間…いや、5時間近く前』
『薬が効き始めるまでの時間を差し引いても3時間以上』
つまり…私は…
“九千年老いている!!”
驚きの事実に困惑を隠せない様子の無惨。
自分の白髪が戻らないことをもっと早く気づくべきだったと悔いる。
「夜明けまで五十九分!!」
鎹烏が夜明けまでの時間を告げる。
『!』
現実に引き戻され我に返る無惨。
『日の呼吸――』
『日輪陽炎』
『輝輝恩光』
『霹羅の天』
『火車』
『烈日紅鏡』
『炎舞』
衝撃の事実を知り動揺する無惨に炭治郎怒涛の6連撃!
炭治郎の顔は汗が滴り必死の表情。
『ちょこまかと跳ね回るな!』
苛つく無惨は腕で反撃を試みる。
しかし、
『幻日虹』
切ったのは幻日虹によって見せられた炭治郎の残像。
炭治郎、更に技を繰り出す!
『炎舞』
『斜陽転身』
『灼骨炎陽』
『日暈の龍・頭舞い』
『陽華突』
ここにきて十二個全ての型が繋がった!
『もっと速く もっと正確に』
『繰り返せ この十二の巡りを!! 夜明けまで!!』
炭治郎は確かな手応えを感じ夜明けまで無惨を斬り続ける事を再び誓うのであった。
193話の感想
今回は鬼滅の刃193話のネタバレをしていきました!
まさか無惨が九千年老いていたなんて…
これで無惨が弱体化されるのか!?
珠世さん、しのぶさんグッジョブ!
珠世さん無惨戦ではめちゃくちゃ活躍してますね。
しのぶさんも登場して胸が熱くなりました…
よくよく考えると一分で五十年老いさせるってやばいですよね(笑)
珠世さんやしのぶの無惨に対する恨みがかなりストレートに伝わってきました!
そして炭治郎、遂に十二個の型を繋げる事が出来ましたね!
とはいえ何発も攻撃を受けかなり危ない状態なのが見受けられますね…
これだけ炭治郎が頑張って十二個の型を繋げたのに一瞬で剣技を完成させて無惨を追い詰めた縁壱って…
そりゃあ無惨も”あんなもの”呼ばわりしたくなりますよ…
回を重ねるごとに縁壱のチート能力の凄さを実感します
夜明けまでの時間がとうとう一時間を切ったので
次回あたりで禰豆子が到着するのではないかと予想します!
最終的には老いを克服し飛び散って逃亡を謀る無惨を禰豆子の爆血で決着って形になると思います。
後は柱や同期組の皆さん達!
生きているのか、それとも…
心配している読者もかなり多いのではないでしょうか。
はやく安否を確認したい所でもありますよね。
珠世さんが何かしらの術を使っており鬼殺隊の四肢欠損は幻覚だった説を未だに願っています!
長くなりましたがこの辺で終わりたいと思います!
また一週間楽しみに待ちましょう(^ ^)