金色のガッシュ!!

【金色のガッシュ!!】ストーリー解説② ~千年前の魔物編~

金色のガッシュ!!のストーリー及び設定を解説します。

第2回はシリーズ初の長編“千年前の魔物編”です。

概要

パティの襲撃

ガッシュはナゾナゾ博士の助力により、新呪文を発現しました。そしてナゾナゾ博士は去り際に不穏な予感を彼らに残します。

 

数日後、それに呼応するようにガッシュのもとへ魔物を2体引き連れたパティが襲撃してきます。

魔物たちは物言わずガッシュへ襲い掛かりパティはそれを眺めるのでした。

 

狂気じみた魔物たちの様子に疑問を持つガッシュたち

彼らは見ず知らずのガッシュに対して、憎しみをぶつけるように襲い掛かってきます。

 

なんとその魔物たちは前回(1000年前)の王を決める戦いにおいて石板に封印され、人間界を漂流していた魔物でした。

何もすることができず無限にも等しい時間拘束されていた魔物たちは、皆やり場のない憤りを溜め続け

解放された今、それをぶつけるために目に映る魔物たちを手当たり次第に攻撃するのでした。

 

途中、ガッシュの助太刀にきたティオによってガッシュは敗戦を免れます。

しかしパティが去り際に残した、復活した千年前の魔物の数は40体を超えるという情報にガッシュたちは陰鬱な空気になるのでした。

ゾフィスについて

そもそも千年前の魔物たちが封印されたのは、“ゴーレン”という魔物の術によるものです。

そして彼らを開放する方法と、使役する方法を見つけ出したのが本編のラスボスであるゾフィスです。

 

ゾフィスは月の光に似た特殊な波長の光を当てることで、『魔物たちの石化の呪いを解くことができること』・『その光が人間の心の力を回復させること』を発見し、これらを用いて“すべての魔物を一掃する計画”を立てます。

 

また、ゾフィスは人間の心を操る能力を持っており、適合する人物を洗脳して千年前の魔物たちのパートナーにしました。

 

なおその能力を使い、シェリーの親友だったココを強制的に自分のパートナーにしており、その因縁からシェリーもまたゾフィスを追います。

 

よって今回の長編は、

  • 千年前の魔物の討伐及び、その制御装置(通称 月の石)の破壊を目指すガッシュ一行
  • ゾフィスを見つけ出しココを開放しようとするシェリー・ブラゴペア

の2つの物語が進行します。

デボロ遺跡へ

清麿たちはわずかなヒントをもとに、ゾフィスの居城が『デボロ遺跡』であることを突き止め、討伐に向かいます。

基本的には隠密に行動し、犠牲を出すことなく月の石を破壊しようとする清麿たちでしたが、そこには千年前の魔物のなかでも特別に強い者たちが待っていました。

詳細は別記事で解説しますが、

  • ツァオロン
  • ベルギム・E・O
  • パムーン
  • デモルト

との戦いでは、魔界へかえってしまった仲間たちもいます。

月の石の破壊

犠牲を払いつつ月の石がある部屋へたどり着いた清麿たちでしたが、そこには敵軍最強であるデモルトが待ち構えていました。

呪文はもちろんのこと、基本的な戦闘力がバケモノじみているデモルトにガッシュたちはなす術もなく追い詰められます。

 

しかし、レイラやパティ・ビョンコの協力に加え、ガッシュに新呪文が発言したことでデモルトを倒しました。

シェリーとゾフィスの決着

面白い…まったくもって面白い。人の心が崩されるのはいつ見ても快感だ ーーゾフィスの罠により心が折れてしまったシェリーに、ゾフィスが投げかけた言葉

 

ガッシュがデモルトと戦っている頃、シェリーは因縁の相手であるゾフィスと戦います。

シェリーと共に戦うブラゴは、英才教育を施されたエリートでした。そして、シェリーもまたそれに甘んじないようにコンビネーションを鍛えているため、シェリーたちに優位に戦闘が運びます。

 

しかし、洗脳されたココを巧みに使ったゾフィスの誘導によりシェリーの心は折れます。

 

基本的に、魔物の術はパートナーの精神の強さが威力を左右します。

この時、自らの意思を砕かれたシェリーの心は、いくら叫んでも呪文が発動しないレベルまで疲弊しました。

ブラゴはそんな中、呪文に頼らずゾフィスに向かいますが、あっという間に形勢を逆転され嬲られます。

 

シェリーが負けを認め自らの本を燃やそうとしたとき、彼女は気づきました。

 

ココは洗脳の最中、”シェリーにだけわかるように”自らの救出を願うメッセージを発していたのです。

シェリーの折れた心は再び立て直され、ゾフィスを倒すのでした。

 

戦闘後シェリーは、“ココの洗脳を解き、悪事の記憶を消去する”ようにゾフィスに詰め寄りますが、ゾフィスはこれを拒否します。

ゾフィス「せめてもの復讐だ。これから一生罪悪感に苛まれるがいい」

 

最後まで彼女たちを苦しめるゾフィスにシェリーは涙を流し怒りますが、ゾフィスは笑い続けます。しかしこのゾフィスのたくらみはブラゴの脅迫によって一蹴されます。

ブラゴ「魔界に帰った後も…俺から逃げ続ける生活を送りたいか?」

(画像を載せることができないことが惜しいですが、この時のブラゴの迫力はハンパないです。

気圧されたゾフィスは震えながら言うことを聞きました。

 

戦いが終わって

これにて、千年前の魔物に関するすべての戦いは終わりました。

振り返ってみてると、この戦いにおけるブラゴの成長は目覚ましかったです。

 

別記事に挙げているようにブラゴは基本的に馴れ合いを好まず、シェリーに対しても最初は道具のような扱いをしていました。

しかし、戦いの中で“自分にはなかったもの”を見つけ他人のために手を貸すことを覚えます。

シェリーとブラゴの絆は確固たるものとなり、シェリーはブラゴを必ず王にすることを誓いました。

 

これにて、犠牲を払いつつも魔物たちは成長し、次の戦いが始まるのでした。