リングにかけろチャンピオンカーニバルをダイジェストで振り返るPART①

「リングにかけろ」概要

作者／車田正美

掲載誌／週刊少年ジャンプ

連載期間／1972年2号～1981年44号

主な登場人物／高嶺竜児　高嶺菊　剣崎順　香取石松　志那虎一城　河井武士　など

主人公高嶺竜児がプロボクサーだった亡き父の遺志を継いで世界チャンピオンを目指すべく、姉である菊の教えを受けて成長していくいわゆるスポ根系のボクシング漫画。

略称「リンかけ」

竜児とダーティーなボクシングをするという前評判の愛知代表織田との3回戦。

織田、開始から竜児の左ジャブに圧倒され、なかなか懐に入れない。

しかし1R中盤、レフリーのブラインドをついて、バッティング攻撃を見せ、竜児の左目をふさぐ。

インターバルにて、菊から「ぶっ放すか、ブーメラン」の指示。

2R開始。性こりもなくバッティングを繰り返す織田に竜児キレる。

「うなれ、ブーメラン!」

織田は白目を剥き、ユニフォーム中央をビリビリに引き裂かれ、無惨なKO負け。

記念すべきブーメランフックで敗れた最初の犠牲者となった。

ブーメランフックのおさらい

埼玉代表鬼島は堂々とした体躯を持った実力者。

開始早々から右へ左へと切れのあるパンチを繰り出す。

しかし志那虎は軽快なフットワークでそれを交わしてみせる。

ならば、と鬼島が放った渾身の右ストレートは志那虎の顔をすり抜ける。

出たーーー!! これが志那虎陰流「神技的ディフェンス」である。

そして、間髪を入れず、伝家の宝刀「ローリングサンダー」でフィニッシュ。

ローリングサンダーのおさらい

2人の対決はまるで大人(檜山)と子供(石松)。

ヘビー級とバンタム級ぐらいのハンデ差だ。

ともかく試合開始。

檜山の大振りのパンチを石松コミカルに交わして、隙ができたところへ、アッパーカット。

小柄ながら石松のパンチは破壊力抜群だ。

おこった檜山が飛び込んできたそのふところへ、タックルの要領で入り込み、ボディーへ再びアッパー、大柄な檜山を体ごと吹き飛ばす。

体重差など石松には全く関係なし。見事準決勝進出!

試合開始前から「ブーメランコール」の大合唱。

相手の金城、会場の雰囲気に完全に呑まれ、ブーメランフックにびびりまくる。

竜児、にこやかにダッシュし、ブーメラン…と見せかけて左ジャブ→左ジャブ→右ストレートの必殺コンビネーションであっさりKO。

ブーメラン温存の余裕の勝利。

PART②へ続く