とうとうTGCが開幕する
初めて自力で勝ち取った大舞台経の出演に、千雪はー
ランウェイで笑ってのネタバレ
決戦の前日
時間は少し遡って、TGC本番の前日。
私は実家でパパとテレビを見てた。
映画監督の北谷つとむが、フランス政府から勲章を受勲することが決まったって。
そんなことよりー
｢パパ、明日のTGC来ないの？｣
もうずーっと見てないでしょ、私のランウェイ
パパは私に背中を向けたまま
｢行けないよ｣
って。
もう･･･
開幕
司会者が、カウントダウンを始めた
｢ゼロ｣
の合図で、一気に会場の熱気が上がった
ついに始まった、TGC
ファーストルックは、セイラ！
歓声の中、ランウェイを歩く
会場のすみで、育人と美衣がランウェイを見ていた
｢TGCって、コレクションたくさんやるんでしたっけ？｣
今までみたコレクションとは、全然違う･･･
育人は美衣に聞いてみた
｢6時間以上あるからね。12個くらいやる｣
美衣は言ってて気づいた
｢千雪ちゃんが出て来なくて不安なの？｣
慌てる育人に
｢大丈夫。千雪ちゃん、今日3つくらいショー出るって。スペシャルコレクションは、もっと後半だよ｣
その言葉を聞いた育人は
｢そっか･･･。｣
安心して、ため息をついた。
その横で、美衣はずっとモデルに夢中だった。
出てくるモデル達に、大興奮する。
同時に、観客からの歓声もすごい。
観客席で、じかに熱量を浴びる。と同時に･･･
この人たちに受け入れてもらえないとー
育人が不安になったその時
「きた！きたよ！」
美衣が育人にいった
そこにはー
「千雪ちゃん！！」
ランウェイを歩く千雪を、テルミは控え室からモニターでみていた
「歓声が少ないわね」
オープニングメンバーが強すぎて、埋もれてるわねー
その時、テルミの控え室に来客が。
「つとむ」
今日のゲスト、北谷つとむ。
「ヨオ」
テルミと他愛のない話をして、ランウェイに向かった。
北谷つとむがランウェイを歩く
｢キタツヨー！！｣
観客席から、歓声が飛ぶ
悪くないねぇ･･･
北谷つとむは、ランウェイからの景色に見蕩れた
･･･この情景、フィルムに収めてぇなぁ･･･
壇上で、司会者がつとむにインタビューをしていた。
その時、聞かれた
「次の作品の予定はないんですか？」
「次の映画ねぇ･･･」
映画にゃ、｢情｣と「景」がいる
情は「人」
景は「世界」
でも、「売れてる」「推したい」「顔がいい」
そんな役者を使えと言う業界人ばかり
ー腐っとるー
だから･･･
「もう撮らねえよ。映画稼業は終いだ」
「景」だけあってもしかたねぇ
おもろい「情」がおらんならワシは撮らん
インタビューをモニターで聞いていたテルミ
「つとむ･･･。何を考えてるの」
千雪の出番は･･･？
「千雪さん！」
育人がモデルの控え室にきた。
心配そうな育人に、スケジュールの説明をする。
なんだか、育人の方が緊張してるみたい
なんだろ、心が軽いな･･･
自然に私は笑顔になる。
出演時間が近づいた。
育人に観客席へ戻るよう、背中を押す。
「私のショーは、観客席から見る！」
ちゃんと見ててよね！
心軽く、笑顔で言った。
見てくれる君がいるから、あの舞台で輝けるー
いざ、ランウェイへ。
125話のまとめ＆感想！
とうとう開催です、TGC！
初めて自力で掴んだランウェイは、格別の想いがあるでしょう。
ましてや、スペシャルコレクションのファーストルックなんて。
さらに、オープニングメンバーが豪華すぎるし、そのメンバー抑えてのファーストルックだし。
千雪、頑張ってきたかいがありましたね！
ずっとずっと、努力してきましたからね。
きっと、楽しんでランウェイを歩くことが出来るでしょう。
で、今回はゲストとして映画監督が来てました。
ランウェイをフィルムに収めてぇ･･･って。
ランウェイから見える情景を彼がフィルムに収めるのであれば、対象は千雪でいて欲しい。
と、一瞬願ってしまいました。
でも、ほんとにそうなったら凄いですね。期待してしまいます。
とうとう千雪のコレクションが見れます。
ランウェイを歩く千雪ももちろん楽しみですが、育人が提案したバッグも楽しみです。
二人がどんな風に表現するのか。
今から楽しみです！
