線は、僕を描く

【線は、僕を描く】 24話 ネタバレ感想! 雪の日/破裂

線は、僕を描く の感想、ネタバレです。

学園祭を終え、それぞれ歩き出した青山君と千瑛。

どんな思いで過ごしてきたのか

そして、湖山賞の勝負の行方はー?

線は、僕を描くのネタバレ一覧

線は、僕を描くのネタバレ

この人にあえてよかった

僕にとって、あなたがそうだった

僕があなたに教わったのはきっと・・・

 

そんな事を考えながら歩く青山君に、兄弟子の西濱さんが声をかけた

「青山君!髪の毛切ったんだね」

 

「はい。ご無沙汰しています」

すっきりした前髪が、青山君の優しい表情をうつす

 

「千瑛ちゃんは、もう中で待ってるよ」

そう言って、西濱さんが青山君を会場に誘う

 

会場の中には大きな文字看板

【湖山賞  授賞式】

本当に来たんだ、この場に・・・

 

「久しぶりね、青山君」

看板の文字を見つめる青山君に、千瑛が声をかけた

「千瑛!」

懐かしい。青山君の表情が明るくなる

 

場内にアナウンスが響いた

「お待たせしました。湖山賞授賞者を発表させていただきます。」

2人に緊張が走る。耳を澄ましたー

 

回想

冬を迎えたあの日。

僕はずっと部屋にこもってを描いていた。

「でも、なんか違うんだよなぁ・・・」

これじゃ、ただ菊の形を描いてるだけだ。

 

僕にしか描けない、僕の絵

僕が描きたい水墨ってなんだろう?

・・・いくら描いても、答えは出ない

 

何枚描いてもわからない

頭をグシャグシャとかきむしる

「この菊に教えを請い、描いてみなさい」

湖山先生の言葉を思い出すけど・・・

 

じっと菊を見つめる

「・・・この菊もくたびれてきたなぁ」

悲劇

気分転換に、花屋に菊を買いに来た

店員さんと、少しの会話をする

 

「花は綺麗だものね」

帰り道、そう言って優しく笑う店員さんの言葉を思い出す。

僕はそんな当たり前の事も忘れかけていた。

 

知らないうちに、が降り出していた

「雪だ」

もうすぐクリスマス。

少しさみしい気持ちになる。けど、今はそれどころじゃない

 

千瑛だって頑張ってる

それに、僕はもう1人でも孤独でもない

 

その時、スマホがなる音に気づいた。西濱さんだ。

「青山君?しっかり聞いてね」

「あのね、湖山先生が倒れちゃったから・・・」

 

僕の時間が一瞬で止まった

「それで、今病院に・・・」

西濱さんが話てくれるけど、上手く頭が回らない

「どこの病院ですか。病室は?」

続けて質問する僕に、西濱さんが言いかけた

「青山君、落ち着いて。先生は今・・・」

 

「落ち着いてますよ!」

つい大声を出してしまった

 

「青山君・・・」

 

僕はスマホを握りしめたまま、走り出してた。

人にぶつかって、謝りながら、それでも走った。

 

嫌でも思い出す。思い出してしまう。

両親が亡くなった日

急にいなくなったあの日

二度と目覚める事の無い、両親を目にした日ー

 

ー君の寂しさが、少しでも癒えたのならよかったー

そう言って優しく微笑む湖山先生の顔が浮かぶ

 

ー先生。僕は、まだ何一つあなたにー

僕は夢中で走った

 

24話のまとめ&感想!

ちょっと!なんですか、この展開は!!

無事に湖山賞授賞式にたどり着いたと思ったら、まさか、こんな展開になるなんて!

 

受賞については個人的に、スムーズ過ぎると思っていました。素人の青山君が湖山賞なんて・・・

だから回想で授賞式までの苦悩がわかり、ちょっと安心しました。

正直、湖山賞に至るまでの、青山君の心の変化とか、成長とか、葛藤していくところを見れることを楽しみにしていたので・・・

感覚的には親代わりの気分です。

 

なのに!

なのに、今このタイミングで!!

湖山先生がー(泣)

 

心配です。湖山先生も、青山君も。

 

青山君は、2年前に交通事故で突然両親を無くしました。

当たり前だった日常が、当たり前じゃなくなった。

寂しさを隠して生きていた時、湖山先生と出会った。

それは、湖山先生が青山君を

「見つけた」としか言いようがない出会いでした。

 

湖山先生の一言に、湖山先生の描く水墨画に、ずっと救われて来た青山君。

また彼があんな思いをするのかと思うと、もう涙が出そうです。

 

どうか無事であって欲しい。 青山君のためにも。

そう思わずにはいられません。

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