線は、僕を描く

【線は、僕を描く】 30話ネタバレ感想! 君にふさわしく

湖山賞。

その栄誉にふさわしいのは、青山くんか、千瑛か。

線は、僕を描くのネタバレ一覧

 

 

線は、僕を描くのネタバレ

‘決着のとき

とうとう、湖山賞授賞式。

司会者の声を聞きながら、僕は思い返していた。

 

「君ね、私の弟子になりなさい」

湖山先生からそう言われた1年前。

あの展覧会から全てがはじまった

 

そして、僕は今

あの時と同じ場所にいる。

 

今日、僕達の勝負の決着がつくー

 

先生との出会い

千瑛と過ごした日々

優しい顔―

 

 

結果なんて、最初からわかっていた

 

ー僕は今日、君を祝福しに来たんだー

 

 

壇上には、牡丹。

その横にー千瑛。

 

湖山賞本賞を授賞し、壇上で千瑛は深々と頭をさげた。

千瑛が、牡丹が拍手で包まれた。

 

千瑛ー

 

千瑛の突き詰めた技術の結晶

あの絵は、いつか千瑛が描いた牡丹の続きだ

 

とてつもない精度の調墨で描かれた黒

それを際立たせる、描かれない純白

 

それは、千瑛の勇気と、努力の証

 

おめでとう

おめでとう、千瑛

 

拍手が続く

 

そして、湖山先生より賞状が授与された

 

湖山先生は千瑛に賞状を渡したあとー

 

 

・・・千瑛。本当にいい絵を描いたね。

美しい・・・

君は、私の想像以上の絵師に成長してくれたー

「おめでとう千瑛。信じていたよ。」

 

そう言って、優しく微笑む湖山先生。

 

千瑛はー

涙をいっぱい流して、精一杯言った

「ありがとうございます・・・!」

 

僕は夢中で拍手をしていた

自然に、拍手をしたくなった

 

涙でくしゃくしゃの千瑛は、今までのどの瞬間よりも綺麗だった。

千瑛は涙を拭う事もせず、壇上から僕を見て

にっこりと笑ったんだ

 

 

こうして、僕の

僕達の勝負は終わった

 

 

壇上をおりると、たくさんの人たちに囲まれた千瑛。

おめでとうを直接言えるのは、もう少しあとかな・・・

そう考えながら、展覧会の会場内を歩き出した

 

 

・・・ここからはじまったんだ

 

1年前、湖山先生の歩いた展覧会

僕の菊の絵も、このどこかに飾られているんだ

 

探すことはしなかった。

 

湖山賞には届かなくても、あの菊の絵は1年間学んだ全てを注ぎ込んだ。

 

僕の想い

 

それが描けただけで、僕はもう何も・・・

 

「青山霜介君!」

 

突然、僕の想い名前が呼ばれた

 

不思議に思って、振り返った

そしたらー

 

「青山君」

湖山先生が、壇上から僕を呼んでいた

「青山霜介君、壇上へ。」

 

「え?」

 

いいから早く、と西濱さんに急かされる

 

千瑛、何これ?!

「私に聞かれても知らないわよ」と千瑛は言う

 

 

あの・・・

言いかけた時、壇上に僕の絵・・・

 

翠山賞?!

 

状況が掴めずに困っている僕に、湖山先生は言ったんだ

 

「まだ終わってないよ。」

 

湖山先生は、続けて言った

 

君の菊には、たしかな命が描かれていた

君にはこの壇上に上がる資格があるー

胸を張りなさい。青山君。

 

「君の、表彰式だ。」

 

 

旅の終わりを迎えた。

僕はその手に、命を取り戻した。

 

 

30話のまとめ&感想!

 

とうとう、とうとう発表された湖山賞!

本賞は、千瑛に渡りました。

 

あの、千瑛の描いた牡丹。

美しい、の一言です。

 

迷いも苦悩もあったはず。

それでも乗り越えて、描きあげたあの牡丹は、まさに努力の結晶です。

水墨画についてはあまり知識はありませんが、素直に美しいと思い、同時に感動すらしました。

千瑛、頑張りましたね。

 

湖山先生に認められて、本当に良かった。

いい絵師になった。

最高のひと言ですね。

 

そして、そのひと言に涙を流す千瑛は、本当に美しい・・・

 

 

そして、その千瑛を素直に喜べる青山君。

彼も優しさに溢れています。

彼の優しさこそ、美しいと思ってしまう・・・

 

ですが、なぜか青山君も壇上へ。

翠山賞と、チラッと見えましたが・・・

 

なんでしょう。

とてつもなく、ドキドキします。

来週は、今日以上に感動するのでは、と期待してしまう。

 

青山君が、どんな菊を描いたのか。

そして、湖山先生がどんな評価をするのか。

 

いろいろ考えると・・・

今から涙が出そうです。

 

とりあえず、来週を待つことにしましょう。